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ChatGPTは嘘をつくのか?



――AIは「間違える」のではなく「それっぽく考える」



「ChatGPTって、平気で嘘をつくよね」


この一言、感覚としてはよくわかる。

でも、事実としては少し違う。


AIは“嘘をつこう”とはしていない。

ただし、“正しさ”よりも“それっぽさ”を優先する瞬間がある。


ここを取り違えると、AIは危険な存在になるし、

理解すれば、かなり優秀な相棒にもなる。




AIは「知っている」のではなく「予測している」



ChatGPTは、Googleのように事実を検索しているわけではない。

大量の文章データをもとに、


「この文脈なら、次に来る言葉はこれだろう」


という確率の高い選択を積み重ねて文章を作っている。


つまりAIは、


  • 記憶しているわけでも

  • 理解しているわけでもなく



思考の“形”を真似ている。


だから、

・ありそうな年号

・それっぽい専門用語

・筋が通っていそうな説明


を自然に組み立ててしまう。


結果として、「自信満々で間違う」ことが起きる。



人間は「それっぽさ」に弱い



ここで問題になるのは、AIよりも人間側だ。


・文章が流暢

・論理構造がきれい

・断定的な言い回し


これが揃うと、人は無意識に「正しい」と感じてしまう。


でも冷静に考えると、

論理が通っていることと、事実であることは別だ。


AIはこのギャップを、遠慮なく突いてくる。




「嘘をつくAI」ではなく「黙れないAI」



人間は、わからないことがあると黙る。

でもChatGPTは、何かを返そうとする


ここが決定的な違いだ。


・不確かな情報でも

・前提が欠けていても


「最もそれっぽい答え」を出そうとする。


だからこれは嘘というより、

推測を事実の顔で差し出してくる癖に近い。



プロンプトで“性格”は変えられる



重要なのはここから。


ChatGPTは、使い方次第でかなり態度が変わる。


たとえば、


  • 「事実と推測を分けて答えてください」

  • 「情報が不確かな場合は“わかりません”と言ってください」

  • 「2025年時点の確定情報のみを使ってください」



こうした一文を入れるだけで、

無責任な断定は一気に減る。


AIは万能ではない。

でも、指示に忠実な道具ではある。




AIは思考の“鏡”である



面白いのは、

ChatGPTの欠点が、そのまま人間の思考の癖を映していることだ。


・それっぽい話に納得する

・自信のある言葉を信じる

・確認を省略する


AIに騙されるとき、

私たちはだいたい自分の油断に負けている




まとめ



ChatGPTは嘘をつく存在ではない。

ただし、


「正しさより、自然さを優先する」


という性質を持っている。


だからこそ、


  • 思考のたたき台

  • 発想の拡張

  • 視点のずらし



には驚くほど強い。


AIを「答え」だと思った瞬間に事故が起きる。

AIを「思考の相棒」だと理解したとき、価値が最大化する。

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