ChatGPTは嘘をつくのか?
- kurorualice
- 1月3日
- 読了時間: 3分

――AIは「間違える」のではなく「それっぽく考える」
「ChatGPTって、平気で嘘をつくよね」
この一言、感覚としてはよくわかる。
でも、事実としては少し違う。
AIは“嘘をつこう”とはしていない。
ただし、“正しさ”よりも“それっぽさ”を優先する瞬間がある。
ここを取り違えると、AIは危険な存在になるし、
理解すれば、かなり優秀な相棒にもなる。
AIは「知っている」のではなく「予測している」
ChatGPTは、Googleのように事実を検索しているわけではない。
大量の文章データをもとに、
「この文脈なら、次に来る言葉はこれだろう」
という確率の高い選択を積み重ねて文章を作っている。
つまりAIは、
記憶しているわけでも
理解しているわけでもなく
思考の“形”を真似ている。
だから、
・ありそうな年号
・それっぽい専門用語
・筋が通っていそうな説明
を自然に組み立ててしまう。
結果として、「自信満々で間違う」ことが起きる。

人間は「それっぽさ」に弱い
ここで問題になるのは、AIよりも人間側だ。
・文章が流暢
・論理構造がきれい
・断定的な言い回し
これが揃うと、人は無意識に「正しい」と感じてしまう。
でも冷静に考えると、
論理が通っていることと、事実であることは別だ。
AIはこのギャップを、遠慮なく突いてくる。
「嘘をつくAI」ではなく「黙れないAI」
人間は、わからないことがあると黙る。
でもChatGPTは、何かを返そうとする。
ここが決定的な違いだ。
・不確かな情報でも
・前提が欠けていても
「最もそれっぽい答え」を出そうとする。
だからこれは嘘というより、
推測を事実の顔で差し出してくる癖に近い。

プロンプトで“性格”は変えられる
重要なのはここから。
ChatGPTは、使い方次第でかなり態度が変わる。
たとえば、
「事実と推測を分けて答えてください」
「情報が不確かな場合は“わかりません”と言ってください」
「2025年時点の確定情報のみを使ってください」
こうした一文を入れるだけで、
無責任な断定は一気に減る。
AIは万能ではない。
でも、指示に忠実な道具ではある。
AIは思考の“鏡”である
面白いのは、
ChatGPTの欠点が、そのまま人間の思考の癖を映していることだ。
・それっぽい話に納得する
・自信のある言葉を信じる
・確認を省略する
AIに騙されるとき、
私たちはだいたい自分の油断に負けている。
まとめ
ChatGPTは嘘をつく存在ではない。
ただし、
「正しさより、自然さを優先する」
という性質を持っている。
だからこそ、
思考のたたき台
発想の拡張
視点のずらし
には驚くほど強い。
AIを「答え」だと思った瞬間に事故が起きる。
AIを「思考の相棒」だと理解したとき、価値が最大化する。
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